2024/2/26 14:54

横位になった逆子治療

症例

元々二人目不妊のため来院されていた方が、32週で逆子と診断される(検診の都度逆子ではあったが正式に逆子と診断を受けた)。この週で数回の施術(至陰の灸)を行うと動きが出て、次の施術前に頭が下に来ているのを確認することができた。

ただ、その翌日にまた動いたらしく34週目の診察では横位のため次の診察(36週)の時点でこの状態であれば帝王切開になると言われる。

脈自体はまだまだ動く脈であったこともあり、全力を尽くせば動くはずと勇気づけながら、腎兪、三陰交や命門などの施灸や鍼を加えていくと35週目には頭が下になり、無事36週目の検診で正常胎位になっていると診断を受けた。

考察

今回のケースでは腎虚や気血の弱りが逆子に影響していると考え、できるだけ下焦の温補を中心に施術をしていった。途中で横位になってしまったことも気血の弱りによってしっかりと正常胎位を保持できなったためと考えられる。しかしなが、脈自体は弱いものの命門の脈が弦脈を呈していないこともあり、まだまだ動くチャンスはあると見立て施術を加えていったことが奏したと考えています。

基本的に逆子は32週までは自然に戻るため弊院でもその前の問い合わせは基本的に大丈夫だから心配しなくていいよとお伝えしています。32週を超えてそれでも逆子が治らない場合は古来よりの灸法を含め逆子治療は鍼灸の成績がいいのでお困りの際は遠慮なくお申し付けください。