消化器系疾患

消化器系疾患における鍼灸の役割

消化器系疾患、特に神経性胃炎、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎といった疾患の諸症状は原因不明なことも多く、メンタルが大きく関わっているケースもあり、西洋医学の治療でもなかなか根本改善に至るのが難しい場合があります。

 

とりわけ機能性ディスペプシアは消化器内科でも六君子湯という漢方薬が第一選択に使われるケースが多く、東洋医学の分野が非常に期待される疾患の一つになっています。

 

東洋医学における胃腸

東洋医学では胃腸全体を脾と胃という臓腑を中心にして消化器全体の働きを表しています。この脾胃は食事から生命エネルギーを生み出す大元ですので人体の中心に据えているわけです。

 

東洋医学では胃の気という言葉があります。この胃の気がなくなると人は死んでしまうとまで言われる生命エネルギーなので、やはり食事は大事なことだと思います。

 

当院での消化器系疾患に対する鍼灸

当院では以下の疾患の方が多く来院されます。

 

・機能性ディスペプシア

・逆流性食道炎

・慢性胃炎

・過敏性腸症候群

・下痢

・便秘

 

これらの疾患を臓腑経絡のバランス(胃が悪い場合でも他の臓腑が中心になっていることも多々あります)を整えながら、鍼やお灸を使って回復させるようにもっていきます。

 

来院頻度は最初の数回は週2回程度をオススメしていますが、その後は週1回、2週に1回と間隔を開けながら状態が再び悪化しないかチェックして卒業を目指していくという形になります。