伝統鍼灸一滴庵で痛む箇所に直接施術しない理由

痛む箇所に直接の施術をしない理由は主に3つあります。

 

1. 身体のあらゆる箇所に対応できない

例えば痛いところが股関節にあるとすると、股関節に鍼をするため下着姿になる必要があります。

下着姿くらい平気だという方もおられますが、同性であってもやはり気恥ずかしいですし、異性であればなおさらですよね。

また、場所によっては深い鍼で危険な事故に繋がる部位もあります。それを遠隔部で治療すると避けることができます。

 

2. 筋性防御を働かせたくない

よく、マッサージに行って揉み返しが起きてしまって辛いと経験をされることがあるかと思います。

刺激により筋損傷や筋肉の過剰防御反応による結果である程度仕方のないことになります。

ただ、痛いのによりその部分が痛くなったとは当院ではしたくないので、遠隔部で施術することでそのリスクは避けられます。

(もちろん、刺した部分にその反応がでることはあります)

 

3. 痛む部分が本当に悪いとは限らない

痛い部分に問題があるというのは間違いではないのですが、例えば

  • 首の問題で手が痺れる場合
  • 足の体重のかかり方で首が痛むケース
  • 内臓の弱りで腰に痛みが出るケース

など、その部分以外の問題が波及して痛みや炎症を生じている場合も往々にしてあります。

ですので、痛みがある以外の部分を施術する必要があるのです。