大阪市北区にある漢方医学や東洋医学の知識を用いて不妊治療・胃腸・肩こり・腰痛の悩みを得意とする鍼灸院です。東洋医学の見地だけでなく西洋医学の知識からでもアプローチをしています。

運動器系疾患

当院の運動器疾患への鍼灸施術について

大きな特徴が2つあります。

 

遠隔部における施術

よく不思議がられますが、基本的に痛いところに直接、鍼や灸をしません

一般的な鍼灸のイメージと言えば肩がこるから肩に鍼や灸、腰が痛いから腰に鍼や灸をされている姿だと思います。

 

もちろん、それでも効果がないわけではありません。

ではなぜ伝統鍼灸一滴庵ではその治療法を選択しないのかと言いますと、

  1.  身体のあらゆる箇所に対応できない
  2.  筋性防御を働かせたくない(揉み返しみたいなもの)
  3.  痛む部分が本当に悪い部分とは限らない

 

このような考えで痛みのある部分の施術(局所治療)を選択しないのです。

詳しくはこちらのページで述べていますのでご覧ください。

 

伝統鍼灸一滴庵で痛む箇所に直接施術しない理由

 

最小限の本数で最大限の効果

痛みの問題はズバッと効かせたいので基本的に不妊鍼灸や内科疾患の鍼より本数は増えてしまうケースがあります。

また、最小限の本数でいきたいのでどうしても鍼の太さも他の鍼灸院より太めで刺激が強くなってしまいます。

 

しかしながら、できるだけ最小限の本数で最大限の効果を得られる本数(およそ1~10本以内)で施術を行いますので鍼が苦手な人でも苦痛を1日でもはやく取り除けるようにしていきますのでご安心ください。

もし、刺激がどうしてもきついという場合は細い鍼を使って調整しますので遠慮なくお申し付けください。

 

治療頻度と期間

当院では運動器疾患でお悩みの方の状態に合わせて3つの治療計画をご提案します。

 

1. しっかりと集中改善計画

特に急性症状の方や痛みが激しい方にまずご提案する治療計画です。

週に2~4回しっかりと集中して治療する方法です。

大体2~4週間程度で卒業またはじっくり緩解計画に移行していくことが多いです。

 

2. じっくり緩解(ペインコントロール)計画

長期慢性症状や骨の変形や神経損傷など物理的な損傷があるケースはすぐに痛みを0にまで持っていくことができません。

ですので、ゆっくりと時間をかけて普段の痛みをごくわずかな状態で維持できるように、週1回から2~3週に1回の治療間隔で痛みのコントロールをしていきます。

 

痛みのコントロールなので治療期間も6ヵ月や1年以上かかる場合もございますが、極力日常生活で痛みのないように過ごしてもらうように治療していきます。

また、急性症状が治った方で普段の生活で痛みの原因を伴いやすい場合も養生の鍼としてこの治療計画をご提案しています。

 

3. その場をスッキリ計画

どうしても仕事や生活が不規則で治療予約を取りにくい、その場の痛みや不快な症状を取ってほしいという方はあまりおすすめしませんが、その場のみで痛みを取るという治療計画を選択されることもございます。

しかしながら、本来の意味での治療ではないのでおすすめは致しません。

 

東洋医学における運動器疾患

東洋医学では運動器疾患、特に痛みの問題に対して古来より研究されてきました。

ですので、鍼治療で肩こりや腰痛が改善するという認識を持たれていると思います。

 

痛みは「不通則痛(通ぜざればすなわち痛む)」「不栄則痛(栄ぜざればすなわち痛む)」という2パターンで出現すると言われています。

簡単に言うと「巡りが悪い」か「栄養不良」によって痛みが出現するということですね。

 

巡りが悪くて痛む

巡りが悪くて痛むケースはまず何が原因で巡りが悪くなっているかを東洋医学的に判断していきます。

多いのは血の巡りが悪いケースですが、東洋医学の中で重要な「気の巡り」が悪いケースも原因の中で多くを占めています。

 

気とは何かとなるとなかなか説明しづらいものですが、簡単に言うと熱エネルギーのようなものだと思ってください。

その熱エネルギーの巡りが悪くなって過剰になったところが炎症となって痛むわけです。

鍼灸はこの気の巡りをよくする効果がある治療法になります。

 

栄養不良で痛む

もう一つのパターンですが、これも鍼灸で内臓を活性化させて、痛みを生じている部分の栄養を補う方法があります。

さらに、身体全体の栄養不良などは現代栄養学や中医栄養学(食養)、マクロビオティックなどの知識による食事指導や生活指導を付け加えてトータルに改善させていく方法が有効です。

 

また、漢方クリニック・漢方薬局と連携して湯液(漢方)と鍼灸の二方面で改善させるという方法も有効ですのでご相談ください。

 

院長の運動器疾患に対する思い

私も幼少期は若年性特発性関節炎(若年性小児関節リウマチ)に罹患し、痛みや関節の拘縮で悩んだ経緯があります(この頃鍼灸に出会い、この道に興味を持ちました)。

ですので、痛みや辛い思いをしている方に少しでも楽になっていただきたい、楽になるための治療を二人三脚で取り組んでいけることを心より願っています。