2016/4/26 12:05

一生残るキズをつけること。

なんだか物騒なことを言い始めました。伝統鍼灸一滴庵の加堂です。

先日、勉強会のあとの飲み会の席で後進の指導の話になり、色々と怒られてきたなぁという話になりました。

その中である先生が、「最近は後進を指導擂る時に優しく言うより、最初はめっちゃ凹ませるかもしれないけど、一生残るキズになるくらいキツく言うようにしている」というような話を聞きました。

実は治療の手伝いとして来てくれているはずが治療の「邪魔」になるケースがあるのです。厳しく言う先生は治療の「邪魔」にならないように、患者さんのことを第一優先として考えて厳しく指導するわけです。

なるほど。わかります。昔の徒弟制度の中では当たり前にされていたことです。

当院でも金曜日にお手伝いに来てくれているスタッフがいるのです。彼女はとても優秀で普段は僕が怒られるほうが多い(汗)のですが、やはり、治療に一緒についてもらっている時に気になる点もあります。

この時に注意した方がいいのか、まぁ、細かい話だからいいかと思うのかはいつも悩みますね。

僕が注意をためらうのは、治療院の雰囲気が悪くなる気がするからなんです。よく食べに行った時に、カウンターや客席から見えるところで注意している(激しく怒っていることがほとんどですが)のを見ます。

それを見た瞬間、食事が一瞬で美味しくなくなるんですよ。「あー、もう行かんとこ」と思ってしまいます。

目の前で叱責しなくても、激しく叱責する環境ってどことなくピリピリした雰囲気が漂うんですね。治療院においてはそれがプラスになる場合ももちろんありますが、マイナスになる場合もあります。

で、僕のキャラではマイナスになってしまうんですよ。

楽しい雰囲気の治療院にしたい。でも、気付きをもって欲しい。一番いいのはきちんと指導して、でも環境には悪影響を与えないようないい雰囲気の治療院を作ることですね。

人に何かを教え伝えるためには工夫がまだまだ必要です。いいものを伝えれるように、いい治療ができるようにこれからも頑張っていきます。

大阪市北区南森町駅すぐ 伝統鍼灸一滴庵

 

古道具の秤です。

当院においている古道具の秤です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です