月に何度か勉強会に行ったり主催をしたりしているわけですが、先日中医学の勉強会のテーマは食滞(しょくたい)でした。正式に言えば食滞胃脘(しょくたいいかん)証
この食滞、簡単に言えば食べ過ぎて食べ物が未消化のまま消化管にいる状態のことをあらわします。
食滞がある時は胃もたれや胸のつかえ、げっぷが多くなったり、臭い下痢便が出たりします。
当院では特に胃腸疾患の方を施術することが多いためこの食滞に出会うことが多いです。
この食滞に対する漢方薬もいくつかあります。病院で処方してもらえる漢方薬としては
平胃散(へいいさん)という漢方があります。この平胃散をベースにしたのが「タケダ漢方胃腸薬K」になります。
健胃の働きで有名な食材では、山査子・麹・麦芽・砂肝などがあります。基本的にはアミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素が多い食材になりますね。
この山査子と麹と麦芽を合わせて炒って粉末にしたものが焦三仙という薬になります。山査子が入っているためちょっと酸っぱいお薬になるのですが、先日、食べ過ぎた翌日に粉末したものをいただいたのですが、飲んで30分後にはお腹がぐ~っとなってお腹がちゃんと空きました。やっぱり消化酵素が多いものは効きますね。
ちなみにエキス剤としてはイスクラ産業の「晶三仙」という商品がありますので、イスクラ提携の漢方薬局で購入されてもいいかと思います。