昨日は家に帰ってテレビをつけると某チャンネルのドキュメンタリー番組をやっていたわけですが、改めてサービス業での大切な視点を意識することができました。
今回の主役は「コンシェルジュ」。
私はコンシェルジュがいるホテルにはほとんど泊まったことがありませんが(出不精なんです・・・)、こんなコンシェルジュがいるともう一度泊まりたいホテルになりますよと言いたくなるほどの微妙な機微を読み取れるコンシェルジュでした。
私達鍼灸師も大きなカテゴリーで言うとサービス業に属するわけですので(もちろん医療業界でもありますが)、とても興味深く番組を見ていると、
「お客様と向き合うのではなく、一緒の方向を向く。それが寄り添うということ」
この言葉に、ビビーっときましたよ。
これって医師や鍼灸師、薬剤師、整体師などいわゆる医療業種でも同じことが言えるのではないかと思うのです。
患者様のことを知るだけではダメで、患者様が何を目的に治療に来ているのか、治療を通じてどのステージに行こうとしているのか、問題を解決すればどんな素敵なことが待っているのか、これらを思い描きながら、それを実現できるような治療プランを提案し、治療をしていくことが大切になるわけです。
患者様が時には治療院に癒されにきているのかもしれない。それは場合によっては治すことよりも重要なこともある。時には次のステージを一緒に作り上げていく必要があるのかもしれない。
言葉の奥を、身体の奥の心の声を読み取る鍼灸師。これって治療技術と同じくらい大切なことだと私は考えています。
「1つのことに対して、昨日より今日、今日より明日、もっと前に進もう、もっと先を目指そうという努力をいつも自然に楽しんでいる人」
同様の言葉を先輩鍼灸師の先生からも聞いたことがあります。
「昨日の自分より今日の自分のほうが何か成長したという実感がなければ嫌で眠れないんや。成長できたほうが楽しいしな」
努力を楽しむことって難しいんですよ。僕もまだまだ努力を自然に楽しむ領域にはいけていません。
ですので、まずは楽しいことのイメージづくりをしていく。小さな成功体験を作る。こういったところから目指すというのが大事なのかもしれませんね。
あと、大事なのは楽しいと思うまでは頑張って努力をする。
よく楽しいと思う仕事をしなさいということを聞きますが、それが楽しい仕事かどうかわかるまでは苦しくても努力をする時期って大事だと思うのです。その中である日楽しいと感じる時が出てくる。
これってどんな仕事でもそうですよね。
ただ、頑張りすぎて身体を壊さないようにするというのは大事ですよ。身体が資本ですからね。
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