| 曜日 | 受付時間 |
|---|---|
| 月・火・水・金 | 9:30~20:00 |
| 木 | 9:30~11:00(講師の仕事のため) |
| 土 | 9:30~14:00 |
| 日・祝日 | 定休日 |
眠れない辛さに寄り添う。不眠の患者様が涙とともに心身を緩められた理由
私自身、現在は毎週木曜日に専門学校の付属鍼灸院で、学生たちの臨床指導を担当しています。
そこでは、一般の患者さんに対して学生が鍼灸施術を行う中で、施術の監督・技術指導、患者さんへのフォローアップを行っています。
臨床指導の場では、ただ技術を教えるだけでなく、「目の前の患者さんにどれだけ心を寄せられるか」という姿勢も大切に伝えています。
いくら施術が上手でも、患者さんの声に耳を傾けられなければ、本当の意味でのケアとは言えないからです。
副作用による不眠に悩む患者さんへのケア
先日、昨年から通院されている患者さんのケースで、改めて「寄り添う」ことの大切さを実感しました。
この方は、病院で大きな病気の治療を受けており、副作用による不眠のケアを学生臨床で担当していました。
病との戦いは、本人が自覚している以上に体力を消耗させます。 今回のケースでは、精神的な緊張もさることながら「眠るためのエネルギー自体が枯渇している」と考え、学生たちと共に、まずは体力の充実を目的とした施術を組み立てて施術を半年程度行っていました。
脈診・舌診に現れた変化
数回の施術を重ねるうちに、東洋医学的な指標である脈診や舌診に、明らかな改善が見られました。 不眠の症状はまだ続いていましたが、その中身は「体力がなくて眠れない」状態から、「体力は戻ってきたが、気持ちが高ぶって眠れない」という、状態に変化していました。
変化を肯定することが、改善のきっかけに
その脈や舌の変化をみて施術後に患者様にこうお伝えしました。
「段々と元気になっていますよ。いい傾向ですからね」
その言葉を聞いた瞬間、患者様は号泣されました。 おそらく大病への恐怖や、誰にも言えなかった孤独な頑張りが、その一言でようやく認められたと感じられたのだと思います。気を張り詰めて過ごしてきた緊張の糸が、この時ようやく緩みました。


心身の緊張が解ければ、眠りは戻ってくる
この日を境に、患者様は徐々に眠りやすくなっていきました。 不眠の改善には、技術的なアプローチはもちろんですが、患者様が抱えている「目に見えない頑張り」を共有し、お体の変化を正しく伝えることが欠かせません。
もちろん、カウンセリングのような専門技術を必ずしも求めるわけではありません。
声掛けひとつ、仕草ひとつでも、患者さんの気持ちは大きく変わり、前向きに治療に向かうことができるのです。
ただし、大切なのは、無責任に「良くなっていますよ」と言うことではありません。
「舌の状態がこう変化している」
「脈がこうなっている」
「症状の訴えがこれだけ減っている」
といった明確な根拠をもって「良くなってきています」と伝えることが大切です。
「夜が来るのが不安なあなたへ」
不眠の裏側には、ご自身でも気づかないほどの「頑張り」や「緊張」が隠れていることがあります。
私は講師として学生たちを指導する際、技術と同じくらい「患者様の心身を深く理解し、寄り添うこと」の大切さを伝えています。一滴庵の院内でも、その想いは変わりません。
「最近、ぐっすり眠れていない」 「病後の不安で、心がずっと張り詰めている」
そんな時は、どうか一人で抱え込まずに、当院へお越しください。 あなたの体が発している小さなSOSを丁寧に受け止め、本来の健やかな眠りを取り戻すお手伝いをいたします。
⇒ご相談は公式ラインでも伺っております。



