前回は養生で散歩をしたほうがいいと言いましたが、今回はなぜ散歩が身体にいいかということをお話ししたいと思います。
散歩はウォーキングとは違いゆっくりとぶらぶらすることですとお伝えしましたが、一般的にはそのスピードで歩くのは筋肉を鍛える負荷にはなりません。脂肪を燃焼させるための効率的なスピードは、人と会話するのが少し辛い程度と言われていますので脂肪燃焼を目的にしているわけでもありません。
では何のために散歩(逍遥)するのか。
それは、心に栄養を与えるためです。肉体のトレーニングではなく心のトレーニングなんですね。
東洋医学の診断名に肝鬱気滞(かんうつきたい)という言葉があります。これは東洋医学の肝の働きがわるくなり気が巡らなくなった状態を示しています。
この肝はのびやかさがあって元気になるのですが、精神的ストレスが多い現代ではなかなかこののびやかさが発揮できないのですね。
そこで、散歩の登場です。
舟が水の上をゆらゆら揺れるようにゆったりと、氷がゆっくり解けるようにゆっくりと歩く。
その中でふと落ちている落ち葉に目がいってつまんでみたり、
いつもは通らない道を通ることで新しいお店を発見したり(当院のことですよ~!)、
四季の移ろいを肌で感じたりする。
こうやって非日常の刺激を与えることで、心を縛り付けていた紐がゆるむのです。
そうなると肝ののびやかさが発揮され、気が巡る。そうなると身体全体の循環がよくなり、体温調節機能も回復する。
冷え性に効果的でしょ。
もちろん自律神経が乱れている人にも重要です。
特に自然を探す、自然に触れることでリラックス作用が強くなりますから、散歩はできるだけ公園など自然が多いところを選んでみてください。
あ、でもそれだったら都会のど真ん中にある当院が見つからないなぁ・・・(汗)
大阪市北区南森町で冷え性や自律神経のゆがみを整える鍼灸院「伝統鍼灸 一滴庵」
〒530-0054 大阪府大阪市北区南森町2丁目1−23 藤原ビル203 (2015年1月開院予定)
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