大阪市北区にある漢方医学や東洋医学の知識を用いて不妊治療・胃腸・肩こり・腰痛の悩みを得意とする鍼灸院です。東洋医学の見地だけでなく西洋医学の知識からでもアプローチをしています。

2016/6/29 23:28

雨と冷えと痛みの関係

長雨です。

もちろん恵みの雨なのですが、洗濯物は乾かないし、カビは生えやすいし、嫌なものです。

嫌なものといえば、この時期はぎっくり腰や坐骨神経痛、しびれ、顔面神経麻痺などといった疾患が急増します。

特に今年は多いですね。

なぜ、このような痛みやしびれの疾患が増えるのでしょうか。

東洋医学のバイブルである「黄帝内経」にはこう記されています。

「風寒湿三気雑至合而為痺也。」(風寒湿の三つ気が集まり、合わさることで痺という病気になる)

この痺病というのはしびれはもとより、痛みの疾患の一つになります。

では、今年の最近の状況をおさらいしてみましょう。

長雨で湿気が多いですよね。ムシムシしています。これは風寒湿の三気のうち湿気が大きくなっているわけです。

で、ムシムシするのでエアコンや扇風機を回していますよね。このエアコンや扇風機の風により風気が大きくなるんです。

ムシムシしているから汗をかく、汗をほったらかしにしてそれがクーラーで冷えたり、朝方の冷えにやられてしまうと寒気が大きくなります。

つまり、この時期は風気も寒気湿気も多くなりやすい時期なんです。

特に今年は朝の冷え込みがかなりきついです。ですので寒湿の邪を受けやすくなっています。

で、この風寒湿の邪を体内にため込むと痛みやしびれが一気に襲ってくるわけですね。

痺病を予防するには

実はちょっとした工夫で痺病は予防することができるんです。

1.入浴や発汗後にはしっかり水分や汗を拭きとる

2.しっかりと長袖のパジャマで寝る。または腹巻などをする

3.しっかりと運動をする

これだけでもしびれや坐骨神経痛、ぎっくり腰を防ぎやすくすることができますのでこの3点に注意してこの長雨を乗り切りましょう。

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