本日2人目不妊で来院されていた患者様が卒業されました。出来れば妊娠、出産での卒業を迎えてほしかったのですが、こればかりは色々な条件も重なりますのでご期待に沿えることは叶わずでした。
ただ、しっかりとパートナー様と話し合った結果、家族3人で幸せに過ごす選択肢を選ばれたので前向きで明るい未来が見える感じでホッとしております。
不妊治療において治療を終了するというのはとても勇気がいることだと思います。それまでに費やした時間とお金のことを考えてもしまいますし、辛い気持ちになってしまうことも多かったでしょうから、いい結果が出て欲しいという気持ちもあります。
その中で出口が見えない不安と焦り、場合によってはパートナー様の無理解に苦しむと辞めたくなる時も来ます。
そういう時は僕は辞めるのが一番だと思っています。
治療する側が無責任な言い方をしてと思うかもしれませんが、気持ちがマイナスの方向で一杯の時にはやはり子供を受け入れる準備を身体がしづらいんですね。
不妊治療を辞めると今までのことが無駄に感じる人もいますがそうではありません。今まで身体としては準備受け入れ態勢が整っていたけれどもココロの面で受け入れられない状態だった場合、不妊治療を辞めることでココロのつかえが解放されて、心も体も受け入れ準備が整うことがあります。
よく言う「不妊治療を辞めたら子供を授かった」というケースですね。僕が治療させてもらっていた患者さんにも何人かこういったケースがあります。
それにまた不妊治療を辞めることで改めてパートナーの思いやりや優しさを再確認したり、他の家族のいいところが見えてくることももちろんあります。
ですので、出産が人生のゴールではないわけですので、人生という道を進むにあたって幸せな日々を是非とも過ごしていただきたいというのが僕の願いです。
幸せな日々を過ごしてくださいね。ありがとうございました。
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