2000年以上前に書かれた『金匱要略』という医学書には「婦人妊娠病」「産後婦人病」「婦人雑病」の各編が記載されています。昔から婦人科と小児科は特徴的な生理と病理があるためそれぞれ独立して篇がつくられているのです。
女性は初潮から閉経まで血との関わりが大きいので、血の巡りがいいのか、悪いのか(瘀血)、血そのものが足りないの(血虚)かという点を中心に病理を考えていきます。
特に鍼灸で関わる婦人科疾患としては、
などがあげられます。
先ほど挙げた血の問題を中心に問診と体表観察によって病の原因を洗い出してそれに対してアプローチしていきます。
もちろん、病院での服薬または手術が必要な場合も多々ありますが、できるだけ患者さんのニーズに合わせて結果を出せるようにケアをしていきます。
また場合によっては信頼できる漢方薬局や連携している漢方クリニックの受診をおすすめする場合もございます。