先日横位になった逆子治療でご紹介した患者さんですが、その後も施術を続けていました。
病院では初産の時に微弱陣痛や予定日を過ぎたこともあり、今回も大幅に遅れるのではないかと指摘されていました。その時も施術をしていたので病院側の言うこともわかるなぁと思いながら予定日一日前に、そろそろ赤ちゃんが下りる鍼をしましょうと(妊娠時には禁忌とされている施術法があるのですが、それを活用してなかなか陣痛が起きにくい妊婦さんに陣痛を促す方法として使用する術式があります)施術をしたところ、施術後から「あ、ちょっとお腹が痛くなってきました」と仰っていました。
とはいえ、まだまだそんな早く結果が出ないだろうと思いながら「もし、次の来院までに産まれたら電話くださいね」と伝えて帰宅してもらいました。
そうすると数日後に電話があり、鍼の翌日から陣痛が来て無事予定日に出産することができました。先生も非常に驚いていました。という連絡をいただきました。
ご本人様も前回と比べものにならないくらいの安産で安心したとのこと。
前回の時も同じように出産を促す施術を行っていたのにも関わらず結果が振るわなかったのと、今回速攻結果が出た理由を僕自身が考察するとすると、逆子施術で関わってしっかりと腎気を建てていたというのが最大の理由ではないかと思います。
元々腎が弱い傾向のある方だったため、補気活血法である施術をしても、血が動くほどの気が集まらない状態だったのに対して、それまでの経緯で腎気を補い、その中で肺の補気をすることで下焦の活血がうまくいったのではないでしょうか。
このように同じ施術をしていても施術頻度やその状態を分析してそれに応じたひと工夫により結果が大きくことなるというのが示唆される一人目と二人目の違いだと思われます。
本当に不妊治療をしていると、このような嬉しい報告をいただけるのが一番ありがたいですね。