先日、マジシャンの方の新患をお受けしました。当院のスタイルはご存知かと思いますが、約3時間かけて問診から治療を行います。
その中で患者様から改めて教わったことがありました。それこそまさに継続力って大事だなということです。
マジシャンと鍼灸師の共通点というか、もしかしたらこの患者様(以下Aさん)と私の共通点なのかもしれませんが、
①職人芸だからコミュ障でもできると一見思いがち
少なくとも僕は寡黙に治療する昔ながらの仙人治療家をイメージして業界に飛び込んでしまった口です。
②実はそんなことなくてコミュニケーションってとっても大事
よく考えればわかることですが、人相手の仕事なのでコミュニケーション力がないと話になりません。
③手先の器用さがもちろん求められる
マジシャンはもちろん手先の器用さを求められますし、鍼灸師もツボを探ったり、鍼を上手に操作するためには手先の器用さが不可欠です。
個人的なところでは。
中学の時の部活は理科部・本好きで昔小説を書いていた・阪神ファンなどなど。まぁこれは共通点とはちょっと違いますね。
Aさんは昔から運動神経ゼロ、音楽リズムもゼロという方らしく、やはり手品も最初は皆ができることすら出来なかったそうです。
「周りはすぐに60点(合格点)をだせた。自分は最初は20点だった。だからこそ必死になって練習した。60点の人たちはそこで満足してしまったけど、自分は20点から成果が出るのが楽しいからやり続けていたらいつの間にか80点を貰えるようになった」
そう、たった1つのことというのは毎日練習を続けるということです。
Aさんに聞くと、一線で活躍しているマジシャンは実は不器用な人が多いそうです。不器用だからこそトコトン詰めて練習する、練習するから上達する、上達しても不器用だからもっと練習しないといけないと思う、さらに上達しいつの間にか一線級になる。
Aさんのストイックさはどこから来るのか。もちろん元々の性格かもしれませんし、練習をやめることに対する不安感もあるのかもしれません。習慣だからこそ辞める理由がないからというのもあるのかもしれません。
(ちなみに私がお世話になっている税理士さんもストイックにダイエットをしているので賢い人はストイックな人が多いのかなと思います)
でも私はAさんの話を聞いている時のフレーズに一つの答えがあるように思えました。
「僕は僕を助けてくれた出会いに対して、自分がそれをすることで恩返しをしたい」
この気持ちを持ち続けているからこそAさんは日々の練習を継続して行えるのではないかと思います。
不器用な人こそ自分がなぜその道を目指すのかを再確認すれば、継続するハードルは下がるのかもしれません。
Aさんと共通点がありながら自分には少し足りなかった継続力(このブログのように飛び飛びながら継続するのはするのですが・・・)。Aさんを分析することでどのようにすれば継続力を高めていけるかというのが少し見えてきました。ありがとうございました。
ただ、ストイックだからこそ身体を弱らしていることもあります。内臓が弱っているからこそ集中して継続出来ないということもあります。身体と集中やストイックという関係はまた次の機会にお話しますね。
内科疾患や心療内科・皮膚科など身体の内側から治していく
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