先日、膝が赤く腫れて痛む患者さんが来院されました。
話を聞いていると普段日常で膝をついて話すことがあり痛みが出現したのだと思うとのこと。
でも、熱感と赤みの広がり方が少し気になったのと、急性の外傷がないのにここまで腫れるのかと疑いながら治療していると、
腫れと痛みは治療後に半分程度に。
それでも気になるので「2日後にもう一度来てください。」と伝えて、熱感があるので湿布をしてどこまで腫れと痛みが減るかを観察してもらいました。
2日後赤みは限局化していましたがまだあるとのことで、僕はこれを【蜂窩織炎の疑い】ありとのことで、治療後に皮膚科受診を薦め、
皮膚科でも同様に【蜂窩織炎の疑い】と言われ抗生物質と漢方を処方されたそうです。
この蜂窩織炎(ほうかしきえん)ですが、一見するとなにか怪我をして赤く腫れたような所見を持つことが多いのですが、実は常在菌が皮膚の中に入り込んで悪さをしている状態で、放っておくと菌が広がって重篤化するケースもあるのでややこしい病気だったりします。
なので、出来れば早めに皮膚科で診断してもらい抗生物質を処方してもらうのがいいわけです。
で、実際にポイントとしては捻挫や打撲などの心当たりがないのに急に赤く腫れて痛むときは蜂窩織炎の可能性がありなので一度病院で検査してもらうのがいいです。
もちろん、鍼で痛みも腫れも軽減できますが、抗生物質を出してもらうほうが早い時はそちらを薦めることも鍼灸師として大事なことかなと思います。
(自分で実験するために病院にかからないというのはもちろんOKですよ。でも患者さんに自分のポリシーを押し付けてはダメだと思うんです)
コメントを残す