何を当たり前のことを言っているんだ?という声が聞こえてきそうですが、実は竹中工務店が開設している竹中大工道具館という博物館の中に一滴庵という茶室があるのです。普段は非公開になっているのですが、春と秋に特別公開がされています。今回やっとタイミングを忘れずに一滴庵に行って来ました。
一滴庵ですが、昭和に活躍した数寄屋大工笛吹嘉一郎が手掛けた茶室で京都の大徳寺玉林院の茶室「蓑庵」の写しになります。
暖かい日差しの中、侘び寂びに触れあった時間になりました。苔いいなぁ。
そして、その後は大工道具館を見学。子供も連れて行ってたのですが、もう少し大きくなったらもっと楽しめるのになぁと少し残念。はじめての鉋引きはヒョロヒョロの削り屑になっちゃいました。
展示を見ていると展示物の中に棟梁の名言があり、西岡常一の言葉だと思うのですが、
「道具は手の延長である。大工というのは木を刻む専門家。自分の心のままに道具が切れねばならん。道具と人間は別に考えてはいかん。道具は人間がものをつくりだす器や。自分の手先、爪の先と思え」
という言葉がありました。これは鍼灸師にも言えることで昔師匠から「鍼の先まで自分の気が通っているか?自分の指の延長やと思え」とよく言われていたのを改めて思い出しました。
一滴庵院長が一滴庵に行ったよというブログネタのために行きましたが楽しい半日でした。
ところで、僕は何回「いってき」とタイプしたでしょうか?(ちゃんちゃん)
コメントを残す