器用なのか不器用なのかよくわからないと言われますが、基本的には不器用なほうです。ですので、フィルムの貼り換えとかシール貼りとか大の苦手だったりします。
で、先日そんな話を患者さんと治療中にしていると、「それやったらやりましょか」と言って綺麗にシールをペタリと貼ってくれたんです。角をきっちり合わせて歪むことなく。実は元々そういうことを仕事にしていた患者さんなので大得意だったわけですね。こういうのはお任せしたほうがいい。
時に当院でも初診の相談の電話がかかってきます。先日もご本人さんではないが家族の方の肩の治療をしてほしいとのこと。でもその前に何点か聴かせてもらってもいいですかと。
はい、大丈夫ですよ。
まずは保険診療は出来ないのか?
法律で決まっていますので特定の疾患で、所定の手続きをした方しかお受けすることが出来ません。
鍼の本数は1~数本までなのか?
はい、それが当院の治療スタイルになりますので、身体に合わせたツボを探して数本打つ程度です。
もっとここに打ってほしいとこちらからオーダーすることは出来ないのか?
残念ながら、無理に数を打って逆に身体を壊される方もいますので、ここは治療家にお任せしてもらえますでしょうか?
また電話します。
もちろん、はいはいいくらでも打ちますよ。と言うことは出来ました。でも、それをするとお互いに不幸になるだけです。
僕らは治療家でもありサービス業でもありますから、例えばここが痛い、そこも痛い、あそこがしんどいと色々と言われて対応はもちろんします。これは症状に対してのオーダーですので、まったくかまわないのですが、先ほどのここに打ってほしいは治療スタイルに対してのオーダーです。
治療家はそれぞれ得意な治療スタイルを持っているわけです。この治療スタイルをくずしては、これでは治療できません。
味噌ラーメンが売りの店に「味噌嫌いやから醤油ラーメンに魚粉いっぱいかけて」と言っているようなものです。
治療間隔や刺激量などは極力ご相談に乗りますので、基本的には「餅は餅屋」にお任せいただけますでしょうか。
コメントを残す