2015/10/17 19:38

自分の意志で動くということ。

先日からメールのやり取りをしている患者さまがいまして、ある日「ある選択で迷っています」というメールが来ました。

ここで僕は少し突き放して「現状の状態をしっかりとこなしなさい」と返したのですね。数日メールは返ってきませんでした・・・。

でも、今朝にメールがあり「自分の中で答えは出来ていた」ということで、自分が思う道を進まれました。

東洋医学では精神状態を内臓にいる神様で表します。

その神様の名前が「魂・神・意・魄・志」というのです。

魂魄や意志という言葉と密接な関わりがあるんですよ。

この患者さま、元々は色々な悩みを抱えていました。そういう時はこの内臓にいる神様である「神」が安定しないんですね。

そうなると、「神」は他の4つの神様の親玉なので、「魂・魄・意・志」が安定しないのです。

意や志が安定しないと文字通り意志が定まらないのです。

だからこそ、「自分の意志で」動いたということが「神」が安定してきていることの証拠になっているんです。

「人に言われたから動きました」ではまだまだ神が安定していない状態でしたし、これでは、やっぱり惑うんです。

もちろん「自分の意志で」あったとしても迷いますよ。でも、芯の安定感が違ってきます。

だからこそ、あえて突き放してみました。ここで寄り添うだけではダメだと判断したのです。

この患者様の「神」を信じて。

今まで寄り添う形だったのに急に突き放してごめんなさいね。

でも本当によかった。

 

大阪市北区南森町駅すぐ 伝統鍼灸一滴庵

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