2015/11/19 13:54

当帰の塩

toukisio

先日から当帰の葉が入った塩を置いています。

この当帰というのはセリ科シシウド属の多年草になるのですが、この根を乾燥させたものが生薬となります。

Angelica_acutiloba-01

こんな草です。

この当帰を漢文の読み下し文で読むと「まさに帰るべし」と読めるわけですが、これは子供が出来なくて生家に追い返された女性が当帰によって夫の元に帰ったという逸話から名前を付けられたと言われています。

効能としては補血、活血と言って血の働きや巡りをよくする作用があるとされています。また血の巡りを良くするために身体が温まる作用もあるわけです。こう聞くと女性の悩みに効きそうですよね。

このように婦人の要薬とされている当帰なのですが、江戸時代に一番効能が優れているとされた当帰が奈良で栽培されていた「大和当帰」なんです。

でも、この大和当帰、実は漢方薬があまり使われなくなってしまい、生産農家が減ってしまったことにより一時期壊滅の危機にあったわけですが、近年、漢方薬の見直しとともに奈良県が県をあげて復興しようとしています。

で、基本的に根は生薬で使われるのですが、葉っぱは今まであまり利用されていませんでした。

そこで、この当帰入りの香塩を奈良県の高取町にあるポニーの里ファームさんが発売することになったわけです。

この香塩ですが、当帰だけでなく、タイムやオレガノ、ガーリックなどが含まれており、当帰のセロリっぽい独特の苦味がそこまで強くなく、肉料理を中心に色々なものに使えるお塩になっています。

もちろん、当帰の血の働きを良くする作用も根ほどではないですがありますので、これからの女性の美容や健康にお役に立てる一品となっていることは間違いないです。

当院ではサンプル品も置いてますので是非お試しください。

大阪市北区南森町駅すぐ 伝統鍼灸一滴庵

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