宇津木昆台と長沢元夫の本

みなさんは同じ本を再び読むことってしますか?

私は普段はあまり本を読み返すことをしませんが、ごくたまに目についた本を読み返したり、勉強会や勉強の時に必要なときに置いてある本を再読します。

実はこれ、新たな気付きやヒントがいっぱい詰まった行為なんですね。

新しい知識を求めるときに私達はよく習っていないことや読んだことのない本から知識を得ようとします。もちろん、その中から知識を得ることは可能ですが、実は案外すでに習ったことや読んだことのある本から新しい知識を習得できる割合が多いケースがあります。

人は求める情報のみを取り入れようとしてしまう

人というのは自分が求めたい情報を無意識に探し出します。これは本を読むときでもそうです。
ですので、全部読んだつもりでもその本に記載されている内容の半分も頭に入っていないことになります。

これが間を開いて同じ本を再度読み返すときには、また違う情報を求めているため、今まで無意識で省かれていた情報に目が向くことになります。ですので、一度読んだ本でも新しい情報を得ることができるわけです。

0→1より1→3の方がやりやすい

人の知識修得の中で一番ネックになるのが0を1にする行為です。例えば算数の割り算。割り算という概念を理解することが出来たら、あとは2桁になろうが、3桁になろうが同じことをするだけのことです。

一度読んだ本でももう一度読んでみるというのはすでに1になっている情報が3になるチャンスなわけです。

少し話がずれますが、この前学生に勉強を教えていた時に参考書を最初から終わりまでとりあえずめくってもらいました。実はこれも0を1にするための行為なんですね。

どんな読み方でもいいからまず読んでみるこれはフォトリーディングでも速読でも流し読みでもいいです。それであっても0ではないわけです。脳が「読んだ」という実績を作ると次の読み込みがしやすくなります。

今回のテーマは再読のススメですが、再読するためには初読が必要です。再読のススメならぬ初読のススメですね。

他で学んだ知識と組み合わさって新たな読み解き方ができる

これは教科書や参考書という答えのある本や学びでは難しいですが、私達治療家がよく読む「古典文献」など答えのない本や学びではよく起こることです。

今まで読んでいた中での解釈では「○○は□という意味だ」と思っていましたが、改めて読み返すと自分が今まで勉強した知識が混ざり「○○は▲という概念を考えると△という意味のほうがしっくりくる」ということが出てきます。

こうなってくると以前偉そうに□だと言っていた自分が恥ずかしくなりますが、それでいいんです。そうでなくては学んでいる意味がありません

私も傷寒論を今また1から勉強していますが、以前学んだ時にはしっくりこなかったことがしっくりくるようになったり、逆に今まで引っかかりもしなかったことに引っかかるようになったり、まだまだ新しい発見が出てきます。

「勉強に終わりはない」

まさしくこの言葉のとおりですね。皆さんも何かを学ぶときに今一度本棚にある本を手にとってみてはいかがでしょうか?

 

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