土曜日に妻が治療院を手伝ってくれて非常に助かったのですが、その疲れからか妻は調子を崩してしまい風邪を引いてしまいました。

もちろん鍼灸治療を行うわけですが、こういう時は東洋医学における風邪治療のバイブルである『傷寒論』を意識しながら治療します。とはいえ、ちょっと四苦八苦したケースだったりしますので自戒の意味も込めて記録してみたいと思います。

最初の訴えとしては頭痛・発熱・頸部痛・咳嗽・無汗。これはあきらかに太陽傷寒証(麻黄湯・葛根湯証)だと判断して治療。

太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之。

太陽病、頭痛、発熱、身疼、腰痛、骨節疼痛、悪風、無汗而喘者、麻黄湯主之。

治療後はちょっとマシになったかなと言っていたけれどもしばらくするとやっぱりしんどいと。しばらく同じような治療を続けていたけれども、少し発汗するもののスッキリしない。

なかなかスッキリしないので「アンタの鍼効かんやん」と言われかねないなぁ(多分思われてました)と思いながら問診していると、今朝から月経がはじまってダブルパンチで辛いとのこと。

あ。。。。熱入血室(ねつにゅうけつしつ)か!

実は風邪を引いたときに月経が重なると身体の中でちょっと特殊な変化を起こすんです。

婦人中風,発熱悪寒,経水適来,得之七八日,熱除而脈遅,身涼,胸脇下満,如結胸状,譫語者,此為熱入血室也。当刺期門,随其実而取之。

婦人中風,七八日続得寒熱,発作有時,経水適断者,此為熱入血室。其血必結,故使如瘧状,発作有時,小柴胡湯主之。

で、病が少陽部位に入っていることも確認できたので上の条文にあるように期門というツボに鍼をしましたら「シューと抜ける感じがする」と気持ちよさそうにしてましたので一安心。小柴胡湯を飲んでもらおうと思ったけれども家に在庫がなくて断念。やっぱり普段使う漢方はしっかりと確保しとかないとだめですね。

元々熱を深くに溜めてしまう体質のため、その一本で完全に治まってくれずにもうちょっと苦労するのですが、今朝には大量の発汗とともに熱も下がり仕事に行ってもらいました。気虚の側面が少し出ているので無理はしないでほしいですがまぁ大丈夫でしょう。

見落としがあったりして一発で決めれずスッキリとしなかった治療でしたが、古典に基づいて治療すると風邪もお薬なしでこんな感じで良くなるのです。

妻だからと気を抜いてはいけませんね。反省です。

そして、ママに甘えたいのに色々と我慢してくれた息子に感謝。

子供の面倒を見ながら家事をするのがいかに大変かを感じさせていただいた父の日でした。