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先日患者様の問診をしていると、「私の低温期の基礎体温、今までは35度台だったけど、今は36度を下回ることがなくなったんです」と嬉しそうに報告していただきました。

一歩ずつですが、この患者様が『産む力』を取り戻せていっている手応えをもっていただけることに、私も嬉しくなりました。

不妊治療ってどうしても行っている時の実感って得られにくいもので不安になってしまいますからね。

そういう意味でも不妊治療を行われているかたは何かしら手応えを得られる目標を設定し(冷えを改善するだけでなく、朝の目覚めがよくなる、気持ちが落ち込まなくなるなどちょっとしたことでもいいと思います)、まずはその改善ができるように一緒に取り組んでいただければいいかなと思います。

血の循環が悪いため身体を温める力を使えない。

ところで、実はこの患者様には温める治療を行っていないんです。

こう言うと少し語弊があるかもしれませんね。温める治療を行わずして、結果的に身体が温まるようにもっていったんです。

この患者様、実は身体を温める力は元々持っていた方なんですが、血の循環が悪いためその温める力が上手に発揮できず、結果的に冷えていたんですね。

東洋医学では循環を重視します。よく見かける陰陽太極図も陰と陽が循環している姿を表しており(他にも陰陽が対立している姿でもありますし、消長している姿でもあります。詳しい話をするとマニアック長くなるのでこの話はまた今度)、気の通り道である経絡も循環し、“環の端なきが如し”と表現されています。

流れが悪くなり、滞りがおきると、ある人は冷えたり、ある人は熱化したり、ある人は痛みが出現したり、このように様々な症状が出現することになります。

気血の停滞がおきる理由とその予防法

では、なぜ滞りが起きるのでしょうか?

それは、現代人の生活スタイルが大きく関わっています

デスクワーク中心で身体を動かすことが少ない仕事スタイルの影響。

精神的なストレスにより、身体も心も固くして防御してしまうストレス社会の影響。

麺類や甘いものなど滞りを起こしやすい食生活の影響。

こういった様々な影響によって気(人体の生命エネルギー)や血、水の流れが滞り、悪さをおこすようになるのです。

東洋医学的に行う鍼灸治療や漢方治療では、ただ温めるだけでなく、こういった身体の循環障害を改善するお手伝いが非常に得意です。

もちろん身近にできる改善策もあります。以前にもお伝えした散歩をすることや心のOFFの時間をつくること、他にも巡りがよくなる食生活など、ご自身でもできることを行っていただきながら鍼灸治療や漢方治療で循環をさらに良くすると成果もはやくあがってきます。

この患者様も血の滞りがありましたので、血の循環がよくなる鍼治療と、毎日のお散歩との併用で約2ヶ月でこの状態までなってきました。

基礎体温が安定し、いい子宮の環境ができると妊娠の確率が上がってきます。嬉しい報告が聞けるようにこれからも一緒に頑張っていきましょう。

 

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