先日開業のお手伝いをしたお礼に京都福寿園のお茶をいただきました。わざわざありがとうございます。

ところで、付属のパンフレットを見ていると福寿園に伝わる家訓に「無声呼人」という言葉があると記載されていました。

「徳を積めば人は呼ばなくても集まる」という意味の家訓だそうですが、この徳というものにも実は2種類あるわけです。

陽徳と陰徳という二つの徳です。

陽徳とは「あらわに人に知られる善い行い」のことで、陰徳とは「人知れず行う善い行い」のことです。

よく「陽徳は人の価値を下げる」というような言い方をする方がいますけど、僕はそう思いません。人に知られる善い行いでも善い行いであればそれは徳なわけですから。元々の陰徳の語源である淮南子にも「陰徳陽報」としかなく、陽徳については触れられていません。
唐代の医学書「備急千金要方」という書物にも「人陽徳を行えば人自らこれに報い、人陰徳を行えば鬼神これに報う」と記載されていることからも陽徳も積んでもいいものです。

話がずれました。ただ、さらに一歩すすんだ徳というのは人知れず行う陰徳です。人知れずですから、もちろん人がいないところでの徳行でもありますが、人が目の前にいても本当に呼吸をするように当たり前のように徳を積める(立ち振る舞いが自然であれば、目立たないものです)のも一種の陰徳でしょう。

こんな徳を積めるとまさしく人は自然と集まってくるわけです。

う~ん。まだまだ当たり前に徳を積むことはできませんね。精進精進。