東洋医学における数字の話その一

続いては二。

二は一が真ん中で二つに分かれた状態です。今までは一個だったものを二つの属性で別ったわけですね。

東洋思想の中で「二」は「両儀」や「陰陽」を意味します。この陰陽という概念は難しいのですが、陰と陽はまさしく光と影のようなものでどちらか一方では存在しないものでもありますし、どちらかが強くなれば片方が弱くなるという性質のものでもあります。また、男と女という陰陽がありますが、その中で人という太極である一を形成するというものでもあります。

人体の中でも二つある臓腑「腎」は右腎相火と左腎水という水と火の陰陽として分けて説明されることもあります。

大きい意味では水臓であるのですが、その中に生命の根源であるところの陽気を蓄えているんですね。この「腎」の働きは父母の精を蓄えるという要素を持っています。昔の人がセックスをし過ぎたら「腎虚」になるよと言う意味はこの精が消耗してしまうということを言うわけですね。

また肝心要(肝腎要ともいう)も肝と心とでの陰臓と陽臓の陰陽を、肝と腎とで陰臓における中での陰陽を意味していたりします。二つの何かが連なって並ぶときはそこに陰陽というキーワードが隠れていることが多かったりします。

当院で飾っている乾坤も天地という陰陽ですね。そこに人が入ると天地人になり、これは次の「三」の概念になってきます。